【姑獲鳥の夏】京極堂が事件の謎を解くミステリー
【作品情報】
ジャンル:サスペンス
監督:実相寺昭雄
原作:京極夏彦
脚本:猪爪慎一
音楽:池辺晋一郎
製作国:日本
上映時間:123分
製作年度:2005年
【あらすじ】
昭和20年代の東京、夏。小説家の関口(永瀬正敏)が古本屋の店主・京極堂(堤真一)に「20か月もの間、子供を身ごもっている女性がいる」と相談を持ちかける。(シネマトゥデイより)
【感想】
こういうおどろおどろしい雰囲気すごく好き。
「犬神家の一族」みたいに不気味で私は結構面白かった。
調べてみると評価よくなくて、確かに上映時間がかなり長くて途中でダレる感じはあったけど普通に面白かった。
映画の演出が特に好きで、照明の使い方が舞台みたいだった。
出演している俳優も堤真一、荒川良々など好きな俳優ばっかりだったし。
特にいしだあゆみは不気味な作品が良く似合う。この映画ではインパクト大だった。
久遠寺家にまつわる呪いや乳幼児死亡事件等さまざまな事件の謎を解明していくというストーリーで、映画の核となるのが久遠寺涼子と梗子姉妹。
次女の梗子は妊娠20カ月を過ぎても子供を産む気配がなく、涼子は梗子の夫の失踪事件について薔薇十字探偵社に依頼することから映画が始まる。
久遠寺家の呪いも実際にあって堤真一演じる京極堂がお祓いをするシーンもあったけど、数々の事件の原因は人間によるもので、犯人が多重人格、梗子の妊娠が想像妊娠であったりと事件の真相が説明できた後の京極堂の「この世には不思議なことなど何もないのだよ」という言葉がかなり印象に残った。
京極夏彦の小説が好きな人は低評価みたいだけど、小説を読んでない私は十分に楽しめる映画だった。
「犬神家」や「TRICK」が好きな人は楽しめるかなと思う。