【スペル】完璧に逆恨み。主人公が不憫でしょうがない…
【作品情報】
原題:Drag Me to Hell
ジャンル:ホラー
監督:サム・ライミ
製作総指揮:ジョー・ドレイク/ネイサン・カヘイン
脚本:サム・ライミ/アイヴァン・ライミ
音楽:クリストファー・ヤング
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:99分
製作年度:2009年
【あらすじ】
ライバルに勝ち、銀行で昇進したいクリスティン・ブラウン(アリソン・ローマン)は、上司に仕事ができることをアピールする必要に迫られていた。そこへ、ジプシー風の老人(ローナ・レイヴァー)が不動産ローンの延長願いを申し出る。クリスティンが拒否すると、老人は態度を豹変。敵意をあらわにし、クリスティンに飛びかかる。(シネマトゥデイより)
【感想】
この映画は食事中に観ちゃいけない。
お婆さんがとにかく不潔というか汚いというか。
一番最初に綺麗な銀行とお婆さんのギャップにパンチを食らった。
その後呪いをかけられ、お婆さんが出てくるんだけどキツイ。
お婆さんの口から出た何かが口に入ちゃったり、ハエが口の中に侵入してきたり。
食事中・食後は絶対にみちゃいけない。
見た後はしばらく何も食べたくならないそんな映画だった。
銀行で融資担当のクリスはある日返済ローン延長お願いに来た老婆ガーナッシュの願いを退ける。
ガーナッシュはクリスにすがるけど、出世を気にしたクリスは延長は無理だと告げ警備員を呼びガーナッシュを外へ追い出してしまう。
ローンの返済の延長は無理をすれば出来たかもしれないけど、出世を気にしたクリスはできないと老婆に言ってしまう。
過去にローン返済の延長は2回もしてるし老婆はクリスを襲ったしでこれで恨むのは逆恨みじゃないかなぁって思う。
そしてこの老婆の見た目がきつい。
すごい咳をするし、痰をハンカチに出すし、銀行にある飴をごそっと自分のカバンの中に入れちゃうし。ぶっちゃけ断られても仕方がないように思えた。
老婆の願いを断った日、仕事から帰ろうと車に乗ると老婆が後部座席に乗っていた。
クリスを襲い、洋服のボタンを奪うと呪いをかける老女。
この老女との死闘がめちゃくちゃ激しかった。
老婆…銀行ではあんなに咳をして体が弱そうな感じだったのにめちゃくちゃ強かったわ。
クリスも反撃していてすごかったけど。
最初呪いをかけるためじゃなくてクリスを殺しにやってきたかと思った。
たまたま入った占いのお店で店主にヤバイって言われたり、家で見えない何かに殴られたり。
次の日銀行ではいないはずの老女の姿が見えてしまい取り乱すし。
家で何者かが襲ってきて、呪いを収めるために飼い猫を生贄にしたり。
恋人のクレイの家に食事に行った時呪いで錯乱し口から大量のハエを吐きだしクレイの両親をドン引きさせてたし。
挙げくの果てには計画していた極秘の融資プランをライバルに盗まれて出世の話がなくななったし。
少しの不親切がここまで不幸になるなんて割に合わない。
老婆の逆恨み…めっちゃ恐ろしい。
老婆がクリスにかけた呪いというのがラミアの呪いというらしい。
ラミアの呪いは呪物…ここではボタンの持ち主を3日間苦しめ4日目に命を奪いに来ると言う呪い。
クリスは老婆に謝罪をしようと家にいくんだけど、老婆はすでに死んでた。
老婆の遺体に会うんだけど、このシーンが本当キツイ。
老婆の柩が倒れてきて老婆の遺体とキスをしちゃうクリス。
その時に緑色の液体がクリスの口の中へ。
今思い出しても吐き気する。
マジでキツイシーンだった。
クリスは全財産を投げ打って除霊をすることに。
除霊をするのが呪術師のサン・ディナ。
ラミアがやってきてサン・ディナやヤギ、サン・ディナの弟に乗り移ったりして除霊は失敗してしまう。
そしてサン・ディナは命を失ってしまう。
サン・ディナは40年前にもラミアと戦ったんだけどその時も男の子を助ける事ができずラミアに連れて行かれてしまっていた。
結局サン・ディナ負けちゃったし呪いはまだ続いてるしクリス詰んだ状態。
普通に仕事をしていただけで命まで奪われそうになっているクリスが本当に可哀そうだった。
呪いを自分ではなく他の人に移せば助かるということで、呪物のボタンを人に贈ることにしたクリス。
最初は自分の極秘の融資プランを盗んだライバルに送ろうと思ったけど思いとどまり、老婆へ送り返してやろうと老婆が埋葬された墓場へ行く事に。
死んだ老婆がまるで生きているかのようにクリスを襲うのがかなり気持ち悪かった。
大雨で穴の中で老婆の遺体と二人っきり。
苦労して老婆の口の中へボタンの入った封筒を突っ込み呪いが回避できたと思いこんだクリス。
実は、老婆の口に突っ込んだのはボタンじゃなくて封筒に入った記念硬貨だったというオチ。
そのせいでクリスはラミアに地獄へ連れて行かれてしまう。
めちゃくちゃ後味の悪いラストだった。
ストーリー的には面白いんだけど、気持ち悪いシーンが目白押しだからたぶんもう観ないと思う。
ちょっと生理的に無理!な映画だった。