【はじまりのうた】最高にかっこいいPV撮影
【作品情報】
原題:BEGIN AGAIN
ジャンル:ドラマ
監督:ジョン・カーニー
脚本:ジョン・カーニー
音楽:グレッグ・アレクサンダー
製作国:アメリカ合衆国
上映時間:104分
製作年度:2013年
【あらすじ】
ミュージシャンの恋人デイヴ(アダム・レヴィーン)と共作した曲が映画の主題歌に採用されたのを機に、彼とニューヨークで暮らすことにしたグレタ(キーラ・ナイトレイ)。瞬く間にデイヴはスターとなり、二人の関係の歯車に狂いが生じ始め、さらにデイヴの浮気が発覚。部屋を飛び出したグレタは旧友の売れないミュージシャンの家に居候し、彼の勧めでこぢんまりとしたバーで歌うことに。歌い終わると、音楽プロデューサーを名乗るダン(マーク・ラファロ)にアルバムを作ろうと持ち掛けられるが……。(シネマトゥデイより)
【感想】
ミュージカル映画ではないんだけど、良い曲がめちゃくちゃ出てくる映画だった。
歌を歌うイメージが全くなかったキーラ・ナイトレイの歌声がとても綺麗ですごく良かった。
ボーイッシュな服装であの綺麗な歌を歌うグレタ…繊細でそれなのにすごくかっこよくて憧れる。
グレタが作曲した曲をアルバムにしていくストーリーなんだけど、プロデューサーのダンの家族が再び家族の絆を取り戻していく感じもすごく良かった。
町の至る所で曲のPV撮影を行って、時には遊んでいる子供たちを急遽バックコーラスで参加させたり、近所の人に怒鳴られ警察を呼ばれたり、地下鉄のホームで演奏をして駅員が飛んできたり結構めちゃくちゃやっていっるのにすごく楽しそうでこっちまで顔がニヤケてしまう映画だった。
ダンは過去にヒット曲や人気歌手などを輩出してきた音楽プロデューサーだったけど、現在ではヒット出来そうな歌手を見出すことができず、自分の創設した音楽会社から解雇を言い渡されてしまう。
しかもダンは家族ともうまくいっていなくて妻とは別居状態。
月に1回娘を学校に迎えに行っているけど正直娘ともうまくいっていない感じ。
娘は娘で学校で孤立しているみたいで露出の高い服装をしているためか近寄ってくるのは体目的の上級生だけ。
娘のバイオレットとダンのやりとりをみてるとすごく悲しくなった。
娘と一緒なのにお金がなくて無銭飲食して逃げて捕まって店員に殴られるとか情けなくて見ていられなかった。
そんな父親を見てバイオレットが呆れていると言うか何とも言えない表情でその場を立ち去るとか悲しすぎた。
グレタの彼氏は作った曲が映画の挿入歌に使われたりと人気が出てきた歌手。
彼氏がニューヨークで暮らすことになったためグレアも一緒に暮らすことに。
最初は上手くいっていたけど、ある日曲作りのために出張へ行った彼氏が浮気相手をイメージした曲をグレタに聞かせた事によってグレタに浮気がばれる。
曲を聞いただけで浮気に気がつくなんてすごい。
浮気がバレて言い訳とかするかなと思ったけど、浮気相手に対しての気持ちが一時的なものなのかそうでないのか分からないと言い出す彼氏。
潔いんだかなんなんだか。
こんなこと言われて一緒に住み続けられるわけないからグレタはわずかな荷物を持ってアマチュア歌手の友達スティーヴの家に居候することに。
このスティーヴがいい奴でこの映画の中で一番好き。
めちゃくちゃいい奴で友達思いでそしてお茶目。
バーでスティーヴがライブをすることになりグレタも観に行く事に。
この時スティーヴのサプライズでグレタも急遽歌う事に。
この時バーにいたのがダン。
グレタの曲と歌声に一目ぼれしたダンはプロデュースさせてくれとグレタに猛アタックする。
グレタとダンは契約してもらおうと会社に行くがデモCDがないため、デモCDを作ってくるように言われる。
ダンはデモCDを作るお金がないから出してくれと言うが却下されてしまう。
お金は無いけどダンは低予算でデモCDというか、アルバムを作る事を計画して参加してくれるミュージシャンを探し始める。
バーで歌うグレタの歌声が本当に綺麗で、おもわず聞き入った。
ダンはグレタの歌を聞いて自分の脳内でどんなアレンジが良いか想像するんだけど、そのアレンジがとても良い。
バイオリンやチェロなどいろんな楽器が合わさってギターだけでも素敵だけどもっと良い曲になる感じがすごくワクワクした。
ダンはバイオリン・チェロを専攻している音大生やバレエのピアノ伴奏のバイトをしている男性などプロではなくアマチュアの音楽家を集めて町でプロモーションビデオを撮り始める。
町のど真ん中で許可なく行っているから町の喧騒が曲の中に入ったり、でもそれがいいスパイスなったりしてすごく良かった。
特に最初の撮影で近くで遊んでいた子どもたちをコーラスに参加させる感じがすごく素敵だった。
会社からああしろこうしろっていう指示がない分みんな自由でのびのびと演奏していてこっちまで楽しくなるようなプロモーション撮影だった。
撮影をしていくうちにグレタがダンと家族とのクッションになって関係が良い方向に向かったり。
グレタの元彼へ曲を作ってスティーヴと一緒にその曲を留守電に吹き込んだり。
そしたら元彼がグレタに連絡してきてやり直そうと言ってきたり。
もちろんグレタに振られる元彼氏。
CDが完成して会社に持っていくとすぐにグレタと契約したいと提案してきたけど、グレタはダンを会社に戻すことを条件を出す。
そして少し考えたいとその場では契約せず会社を後にする。
その数日後ダンと一緒にCDを契約せずにオンライン上にアップしてこの映画は終わる。
最後までグレタらしくて爽やかな終わり方ですごく良かった。
出てくる曲がすごく良かったからサントラも借りたくなった。
ずっと聞いていたくなるような曲ばっかりで本当に良い映画だった。