【ジョーカーゲーム 脱出(エスケープ)】全開トランプで負けた学生たちが集められてまた試される…
【作品情報】
ジャンル:ホラー
監督:芦塚慎太郎
脚本:竹内佑
音楽:上田剛士
製作国:日本
上映時間:80分
製作年度:2012年
【あらすじ】
全国の高校で行われた“ジョーカーゲーム”で敗れてしまった7人の女子高生は、ある矯正施設に送られる。特殊な状況で共に生活するうちに強い絆が芽生えてきた7人は、新たな試練“死の脱出ゲーム”に参加させられる。隠されたヒントを探し、全員で力を合わせ解答を導き出し部屋を脱出しなくてはならないが、仕掛けられたトラップにより1人が犠牲になり……。(シネマトゥデイより)
【感想】
今回はジョーカーゲームじゃなくてただの脱出ゲーム。
前回と違うのは負けると確実に死ぬ。
失格者も前回同様殺されちゃうけど。
今作もちょっと微妙だけど前作よりかは良かった。
前回学校で行った“ババヌキ”で負けた少女たちが集められた矯正施設。
大野真希もその一人で矯正施設に来て3カ月になる。
少女たちは7人で1グループに分けられて共同生活をしている。
3カ月たった真希達のグループは身体検査を受けるために保健室に集められ、その場で薬を打たれて気を失ってしまう。
真希のグループは以下の6人
島本紀子…ババヌキで親友に刺されジョーカーを押し付けられて敗退。
小島理恵…ババヌキで誰もカードを交換してくれなくて敗退。祖母がクリスチャンで聖書に詳しい。
下川ちひろ…前作で一番最初にババヌキで負けた女生徒。自己主張しなくて何でも人任せで気が弱い。
林沙織…ババヌキでは付き合っていた彼氏に騙され敗退。性格の悪いクソビッチ。
本多明日香…委員長キャラだけど傲慢で周りを見下している嫌なやつ。
江川知巳…食べる事が大好きのおバカキャラ。ババヌキでは焼肉をおごると言われ自ら敗退。
前作では矯正施設に送られたら人生終わりみたいな書き方をされていたからどんな場所かと思いきや、最初に出てきた施設はめちゃくちゃ清潔で明るいしで普通の宿泊施設みたいな感じだった。
健康的で規則正しい生活をしているみたいだったし。
真希のいるグループが皆個性的。
沙織が一番協調性がなさすぎでかなりむかつくキャラだった。
周りにいたらぶん殴りたくなるような女子高生。
薬を盛られて目を覚ましたら見知らぬ部屋に閉じ込められていた7人。
皆が目覚めるとモニターが移り脱出ゲームをするように言われる。
棄権すると“処分”されてしまうらしい。
この方法が前作同様残酷。
設定的にありえないことは承知しているけども、政府が行っているプログラムならもっと効率よく薬とかでやりゃあ良いのに。
2時間以内に脱出しないと注射した毒がまわって死亡する。
それで仕方なく脱出ゲームを行う事にする7人。
協調性のない沙織に本当にイラッとさせられる。
ドアを叩いて出せと騒いだり、自分の持っている道具は使わせないとか言い出したり。
出てくる登場人物みんなイラっとするけど、沙織が一番うざかった。
脱出するために謎を解いていく7人だったけど次々と罠にかかってメンバーが死んでいく。
最初は毒液に顔を焼かれて知巳が死亡。
次が委員長キャラの明日香。
本当は沙織が死ぬはずだったんだけど、飛んできた矢に頭を貫かれ死亡。
なんだかんだで扉をあける事が出来て5人で次の部屋へ。
この部屋から脱出するためにいろいろと謎を解いていくんだけど、その過程で7人が7つの大罪になぞられることになる。
それぞれに当てはまる七つの大罪は
大野真希…七つの大罪の『憤怒』
真希は友達に裏切られたことに対する怒り
島本紀子…七つの大罪の『強欲』
紀子は自分だけが生き残りたいと言う強欲な心
小島理恵…七つの大罪の『嫉妬』
理恵は好きな人が沙織に取られた事に対する嫉妬
下川ちひろ…七つの大罪の『怠惰』
ちひろは自分では何もせず周りに助けてもらってばかりいる怠惰な心
林沙織…七つの大罪の『色欲』
男なら誰でも良くて男性の教官でさえも誘惑する色欲
本多明日香…七つの大罪の『傲慢』
グループの皆を見下してグループリーダーになるのは自分だとい思う傲慢な心
江川知巳…七つの大罪の『暴食』
施設の食堂に忍び込み冷蔵庫を漁り食べ物をむさぼる暴食
一人ひとり大罪になぞられるような行動をして映像がモニターから流れるんだけど、ここでは明日香が一番ひどかった。
ババヌキでは半数以上の生徒と契約してカードを引き受けておきながら敗北してクラスの半数以上を施設送りにいた明日香。
この失敗から何も学んでなくて矯正施設でも周りを見下して自分だけがすごいと思っているような女子高生だった。
2人の犠牲者を出して次の部屋へ行くことになった真希たち。
次の部屋で早速解毒剤を見つける事が出来て沙織が暴走。
ナイフを手にして解毒剤を手に入れる沙織だったけど解毒剤を注射する前にちひろにナイフで刺される。
沙織もちひろをナイフで刺し二人は死亡し残りは真希、紀子、理恵の3人に。
部屋を探して解毒剤をもう1本見つけ出し、助かるのは2人だけなので3人でババヌキをして解毒剤を誰が打つかを決める事に。
最初に理恵が抜けて紀子も上がり二人が解毒剤を手にするけど、理恵の持っていた注射針は解毒剤ではなく毒だったため理恵も死んでしまう。
実は真希は大島教官からゲームを円滑に進めるように言われていたスパイだった。
真希は妹を人質に取られ協力せざる追えない状況で生き残ったのは紀子と真希の2人。
しかも、真希の妹の香奈も死んでしまうと言う後味の悪さ。
1回見ればもう良いかなって感じだった。
最後に裏切り者の真希がゲームを裏で操っていたという事が分かるんだけど、その映像がちょっと「ソウ」に似ていたかも。
そこまで騙された―って感じはしなかったけど。