【ミラーズ 呪怨鏡】都市伝説系のホラー映画
【作品情報】
原題:QUEEN OF SPADES: THE DARK RITE
ジャンル:ホラー
監督:スヴィヤトスラフ・ポドガイエフスキー
脚本:スヴィヤトスラフ・ポドガイエフスキー
製作国:ロシア
上映時間:93分
製作年度:2015年
【感想】
都市伝説系のホラー映画で、題材は面白いのにストーリーが面白くないし映像がチープすぎるというか、映画フィルムではなくテレビドラマを見ているような軽い感じの映像っていうのが微妙。
内容もありきたりで特に盛り上がりもなく…ラストの除霊というか女の子の体から霊を出す方法がありえなさ過ぎ。
パッケージが怖そうだったから手にとって観たんだけど、まったく怖くなかった。
さすがB級映画を数多く世に出している配給会社アルバトロスから出ている映画だけあるなって感じ。
アルバトロス社は好きだけど。
幼馴染の4人マトヴェイ、セリョージャ、カーチャ、アーニャはある儀式を行ってスペードの女王の召喚を行うことに。
召喚の方法は鏡にドアを書きその扉に向かって階段を描く。そして、ろうそくに火を灯して「出でよ、スペードの女王」と3回唱えるというもの。
4人とも半信半疑で儀式直後はふざけていたんだけど、4人はスペードの女王らしき黒い服を着た影を見るようになってしまう。
そして、マトヴェイが心臓発作で急死してしまい、次にセリージョが犠牲に…。
最初はこのオカルト話を信じていなかったアーニャの父親もスペードの女王の影を見るようになり娘とカーチャを助けるために行動を起こしていく。
儀式の時の緊張感とか、扉がゆっくり開いたりとか怖さを演出する間はまぁまぁ良かったかも。
スペードの女王の姿のCGもリアルな感じで怖かったし。でも内容がそこまで怖くないから怖さ半減しちゃった感はある。
セリージョが死ぬ前に専門家に相談していて、一応対処を聞いていたんだけど効果がなくセリージョも死亡。
そこでアーニャの父親はその専門家にコンタクトをとって何とかしてもらおうとするんだけど拒否られる。
そして無理やりその男性の家に押しかけ無理やり協力をしてもらう事に。
その男性スミルノフと共に家に戻るとアーニャが豹変して周りの人間を襲っていた。
アーニャがしていたスペードの女王の指輪を撮ることでアーニャの意識が戻り、スペードの女王にその指輪を返すことで解決したように見えたけど、実は指輪にとり憑いていたスペードの女王はそのままアーニャにとり憑いてしまい、アーニャは体を乗っ取られそうになってしまう。
スミルノフが協力してくれたのには理由があり、自分の息子もスペードの女王によって命を落としてしまった為スペードの女王について色々と調べ自分なりに解決策を考案していたから。
この方法が結構ぶっ飛んでいて「えっ?」ってなった。
スペードの女王は19世紀に孤児院を開いた没落貴族の女性。
この女性は慈善事業じゃなくお金の為に孤児院を開いたので、お金を手に入れて邪魔になった子どもを次々と浴槽で殺していたと言う鬼畜女。
19人の子供を殺した後、彼女の悪行がバレ村人たちに舌を抜かれ頭を剃られ生き埋めにされて殺された。
その後スペードの女王が目撃されるようになり、多くの子どもたちがスペードの女王の犠牲となった。
スミルノフの息子もその一人。
自分が子どもを大勢殺してその報いを受けて生き埋めにされたのに、死んだあとも子どもを殺しまくっているなんて迷惑な幽霊。
幽霊系の映画って結構理不尽に殺されてその恨みが強くて周りに害を与えているっていうのが多かったなってイメージなんだけど、これは自業自得で殺されて死んでからも周りに迷惑をかけてる女の話になってた。
アーニャの体にのりうつったスペードの女王を追い出すために病院の地下へ向かう両親とスミルノフ。
その方法がとんでもなかった。
アーニャの体に毒を注入して仮死状態というか、心停止にさせてスペードの女王を追い出し近くにあるネズミにのりうつらせると言う方法。
聞いた瞬間「???」ってなった。
両親とスミルノフが近くにいるのにネズミにのりうつったりするのかなぁとか。
別に病院の地下っていっても上の階に人はいっぱいいるわけだし他の人にのりうつる可能性もあるのでは。
とかいろいろ思っちゃった。
なんだかんだんでアーニャの体からスペードの女王は出て行き、アーニャの蘇生は成功。
スペードの女王はスミルノフにとり憑いて、スミルノフは女王とともに命を絶って終了。
後味が悪い系のホラー映画にありがちなラスト。
ありがちなストーリーでも面白ければ全然良いんだけど、これは正直微妙っていうか面白くなかった。