映画の徒然日記

今まで見た映画の覚え書き

【MW-ムウ-】手塚治虫が産んだダークヒーロー

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MW-ムウ-


 

【作品情報】

ジャンル:サスペンス

監督:岩本仁志

原作:手塚治虫

脚本:大石哲也/木村春夫

音楽:池頼広

製作国:日本

上映時間:130分

製作年度:2009年

 

【あらすじ】

16年前、ある島の島民全員が死亡した事件は政府によって隠ぺいされるが、二人の少年が奇跡的に生き延びた。その一人でエリート銀行員となった結城美智雄(玉木宏)の裏の顔は冷酷な殺人鬼で、神父となった賀来裕太郎(山田孝之)は結城を救済しようと苦悩する。そんな中、16年前の事件の鍵を握る「MW」を手にした結城は世界滅亡をもくろむ。(シネマトゥデイより)

 

【感想】

同名漫画の実写映画。

漫画の実写映画だし、色々調べてみると設定がいろいろ変わっているみたいであんまし期待していなかった。

けど、かなり見ごたえがあって面白かった。レビューとかは普通の評価が多かったけど私的にはすごく楽しめた。この映画を見て原作を読みたくなるぐらい面白かった。

結城美智雄はエリート銀行マンとしての顔の裏に冷酷な殺人鬼という顔を併せ持っていた。

整った綺麗な顔に反して人を殺す時の顔がめちゃくちゃ怖くて玉木宏のイメージがガラッと変わる映画だった。ちょっと「悪と仮面のルール」の主人公と似てたけど。

結城美智雄は誘拐事件を起こして娘とその父親を容赦なく射殺したり、捜査をしている邪魔な捜査官を殺したり…。上司の員行員に横領の罪をなすりつけてビルから落としたりとかなり冷酷。

復讐の対象と邪魔をする人間には容赦なくて、全然躊躇もしない。対象の娘も躊躇なく殺す冷酷ぶり。

でも、生い立ちとか結城の気持ちを考えると少し理解できるかも。

手段を選ばずに周りの人間まで殺すのには賛成できないけど。

16年前に結城に助けられた賀来神父は嫌々ながら結城の犯罪の手助けをしていた。

命を助けてもらってその時に結城は毒ガスを吸ってしまっているため、罪悪感からか勇気を拒否できない賀来。賀来の行動で刑事が一人犠牲になっちゃうっていう…。

気が弱いけどどうにかして結城を止めなくちゃと思っているけど、行動が全て裏目に出る、そんな人物だった。

16年前に沖ノ真船島で起きた事件が“MW”の漏洩。

“MW”は神経性の毒ガスで吸った島民は死に生き残っている島民も口封じのために政府の人間によって抹殺されてしまった。

この島出身の結城と賀来は何とか生き延びたけど、結城は“MW”を吸ってしまっていた。

そして結城は“MW”の隠ぺい工作をした4人に復讐をするために人生を捧げてしまう。

関係者4人に復讐をして物語が終わるのかなと思っていたけど、米軍の東京基地に“MW”のサンプルがあると知った結城は“MW”を手に入れ世界を破滅させようとする。

賀来が“MW”と共に海に落ちて結城も乗っていた軍用機が爆破されて二人とも死んでしまったのかと思った。

けど、まさかの結城が生きているという…。しかも“MW”を手に入れていたっぽいし。

世界はたぶん結城によって破滅へ向かっていくのかも…っていう終わり方で何とも言えないラストだった。

胸糞悪いと言えばそうだし、結城が生きていて良かったと思ったりなんかして複雑な気持ちになるラストだった。

アクションシーンが邦画にしてはかなり派手だと思う。

タイで電車を車で追うシーンなんかかなり手に汗握るし。

結城を追う刑事の運転スキルがかなりすごい。

結城美智雄役の玉木宏もめちゃくちゃかっこ良かった。

毒に冒されて余命少ないからかすごいやつれていて細い感じがするんだけど、復讐するまで死ねないと思っているような生命力の強さ。

復讐する時の目とか怖いんだけど惹きつけられた気がする。

玉木宏って凄いんだなって再確認できる映画だったと思う。