【疾風ロンド】サスペンス?コメディ?めっちゃスノボに行きたくなる
【作品情報】
ジャンル:サスペンス
監督:吉田照幸
原作:東野圭吾
音楽:三澤康広
製作国:日本
上映時間:106分
製作年度:2016年
【あらすじ】
大学の研究施設の違法生物兵器「K-55」が盗難に遭い、さらに国民を人質に身代金3億円を用意するよう脅迫メールが届く。残された時間は4日間、主任研究員の栗林和幸(阿部寛)はひそかに兵器を探索するという任務を依頼されるも、手掛かりはゼロ。そんな折、犯人死亡というまさかの事態にぼうぜんとしながらも大惨事を回避すべく、犯人の遺品をヒントに国内屈指の規模を誇るスキー場へと向かう。(シネマトゥデイより)
【感想】
めっちゃ私好み!
すごく面白かった。
サスペンス映画だけど、全編通してコメディタッチ。
少しシリアスな部分もあったけど必要以上にシリアスにならない所がまた良かった。
そして何より出演俳優陣がめちゃくちゃ豪華。
主要人物だけじゃなくてチョイ役なのに有名どころが多くてテンションあがった。
というか私の好きな俳優ばかりだった。
そのことでこの菌を作った葛原研究員は研究所を首になり、復讐のために炭疽菌を盗み雪山に埋め返してほしければ3億円用意しろと所長の東郷に連絡してきた。
秘密裏に作った菌なので警察にも届けられないし、春になったら菌が拡散するようになっているため雪が溶けるまでに見つけなくてはいけない…。
さらに、メールに隠してある場所の写真を添付し送られてきたのが月曜日、細菌が隠されている場所の発信機の電池が切れるのが金曜日…。
さらにさらに、犯人の葛原が事故で死んでしまったため、どこの雪山に埋められているのか全く分からなくなってしまった状態…絶体絶命。
そんな中、東郷の命令で主任の栗林は金曜日までに炭疽菌を見つけるというミッションが課せられる。
最初はめちゃくちゃサスペンス風。
だけどどんどんコメディになっていく…。
所長の東郷がマジでクソジジィで…だけど、柄本明が演じているから何か可愛く見えたり。
いろんな問題山積みなのに軽く観れるテンションだった。
栗林の息子はスノーボードが趣味だったため、息子に頼み知り合いのスノーボード店の店長にどこのスキー場か聞き込みをして長野にある国内屈指のスキー場である事が判明してそこへ向かう。
スキーができない栗林とスノボが上手い息子。
栗林は一人で見つけようと頑張るけど、まぁ到底無理。
息子はスキー場で地元の中学生の女の子と仲良くなってスキー場を案内してもらう事に。
栗林はスキー場の警備などをしている根津とその友人でオリンピック出場を狙う女性スノーボーダーの瀬利に細菌の捜索を頼むことに。
栗林は怪我して動けなくなったし。
そして栗林を影から監視するドドメ色の防止をかぶった謎の男も登場する。
いろんな登場人物の行動が交わり合って複雑になっていくこの映画。
複雑になっていくけど観やすくてなおかつめちゃくちゃ笑える。
本当に面白かった。
大島優子演じる瀬利とドドメ色の帽子の男ムロツヨシのスノーウォーズがめっちゃかっこ良かった。
というか大島優子がかっこ良かった。
あと、ホテルのフロント係の野間口さん。
めっちゃ良いキャラしてた。思わず口を滑らした時なんかの表情がヤバい面白かった。
栗林の父息子のすれ違いとか、高野一家の問題とか、瀬利が選手引退しようかなとかそれぞれ問題抱えてるんだけどこの事件がきっかけで色々と良い方向に向かっていくのも見どころの一つだったと思う。