映画の徒然日記

今まで見た映画の覚え書き

【繕い裁つ人】すごく綺麗でおしゃれな映画

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繕い裁つ人

【作品情報】

ジャンル:ドラマ

監督:三島有紀子

原作:池辺葵

脚本:林民夫

音楽:小林洋平

製作国:日本

上映時間:104分

製作年度:2014年

 

【あらすじ】


映画『繕い裁つ人』予告編

 

市江(中谷美紀)は祖母が始めた洋裁店を継ぎ、町の仕立て屋の2代目店主として日々年季の入ったミシンの前に座っている。彼女が職人技を駆使して丁寧に仕立てる洋服は、依頼人たちを喜ばせていた。職人気質の市江はブランド化の依頼にも目もくれず、その服に袖を通すたった一人のためだけのオーダーメイド服を縫うだけで幸せだったが……。(シネマトゥデイより)

 

【感想】

原作を全部読んで、どんな映画になっているのか漫画の雰囲気通りなのか気になってた作品の一つ。

めちゃくちゃ良い雰囲気の映画だった。

出てくる洋服はおしゃれだし、映像がふんわりして綺麗だった。

特に序盤で日差しに包まれながらミシンを踏んでいる市江のシーンが一番綺麗だった。

夜会の洋服はレトロというか大正ロマンって感じの洋服なんだけど本当におしゃれ。

いつもは普通の生活をしている人たちが一夜だけ上流階級のようなパーティをしているなんてすごく素敵に思えた。

南洋裁店の2代目の市江は毎日のように1代目の作った洋服の御直しをしていた。

市江は馴染みのお店にだけ洋服を置いてもらい、後は1代目の洋服のリメイクや御直しをしていた。

そんな市江の作る洋服に惚れた百貨店勤務の藤井は市江の服をブランド化したいと持ちかけるけど市江は首を縦には振らず…。

市江のもとに来るお仕事は母親が来ていたワンピースを自分用で着たいとやってきた女子高生や夫にもらった今では着られない花柄の着物を持ち込んだり、子どもに破られてしまった洋服を直しにやってきたお母さんなど。

女子高生のユキが持ってきたワンピースに躊躇なくハサミを入れるのはびっくりだったけど出来上がった洋服を見てすごく納得。めちゃくちゃ可愛くなってた。

夜会の季節がやってくると出席者が着る洋服の御直しのためにドレスやスーツが持ち込まれるため市江のお店は大忙しになる。

夜会では市江と市江の洋服を取り扱っている雑貨店の店主の牧さん、そして藤井さんがギャルソンとなって給仕しており、夜会は30歳以下の人は出入り禁止というルールが。

そこに高校生3人が乱入してきて夜会のような洋服を自分たちにも作って欲しいとお願いし始める。

けど、市江が断る前に参加していたおじいさんから南の洋服はお前たちのようにすぐ洋服を売ったり捨てたりする人間にはもったいないと一喝されてしまう。

このおじいさんの一言がめちゃくちゃ心に刺さった。

私には御直ししてまで大事に着ている洋服っていうのが1着もないし、年齢に合わなくなったり体に合わなくなった洋服は売ったりしているからこの一言が重かった。

市江のことを一番変えたのは藤井さんなんだけど、それだけじゃなくてテイラーの橋本さんだったり藤井さんの妹さんだったり…。

その藤井さんの妹のウエディングドレスを作る事をお願いした市江。

祖母のデザインしたものではなく最初から市江がデザインしたウエディングドレスで、藤井の妹さんがとても大事にしていたワンピースのレースの襟をあしらったドレスですごく綺麗だった。

シンプルなんだけどすごくおしゃれで妹役の黒木華さんにとても似合ってた。

最後に市江は女子高生たちの洋服を自分のデザインで作る事を決め、型紙用のパターンを轢いている姿で映画は終了する。

お婆さんの洋服もモダンな感じでとても素敵だったけど、市江のデザインした洋服もすごく素敵だった。

この映画を見ると、今持っている洋服をいつまでも大事にして、できれば自分の子どもに残せたらいいなって思える映画だった。

特に盛り上がりとかなくてすごく静かな映画だけど、最初から最後まですごくおしゃれで優しい映画だった。