映画の徒然日記

今まで見た映画の覚え書き

【彼らが本気で編むときは、】性同一性障害について知る事ができる良作

f:id:wponkichi:20200624220552j:plain

彼らが本気で編むときは、

【作品情報】

ジャンル:ドラマ

監督:荻上直子

脚本:荻上直子

音楽:江藤直子

製作国:日本

上映時間:127分

製作年度:2017年


【あらすじ】


生田斗真がトランスジェンダーの女性に『彼らが本気で編むときは、』予告編

母親が家を出てしまい置き去りにされた11歳のトモ(柿原りんか)が、おじのマキオ(桐谷健太)の家を訪ねると、彼は恋人リンコ(生田斗真)と生活していた。トランスジェンダーのリンコは、トモにおいしい手料理をふるまい優しく接する。母以上に自分に愛情を注ぎ、家庭の温もりを与えてくれるリンコに困惑するトモだったが……。(シネマトゥデイより)


【感想】

やっぱり荻上直子監督の映画はいい作品が多い。今までの荻上監督の作品の中で一番好きかもしれない。

全体的にやさしい雰囲気なんだけど、悪意を持っている人だとかどうしようも無い人たちが出てきてなんとも言えない気持ちになる事も多かったけど、主要人物たちの優しさがそれ以上にあるから幸せな気持ちになる部分も多かった。

母親がアパートを出て行き一人になってしまったトモ。

トモは母親の弟であるマキオの家でしばらく過ごすことになったけど、マキオは恋人のリンコさんと暮らしていた。リンコさんは性同一性障害で男性から女性になった人だった。リンコさんは体は女性になったけど戸籍はまだ男性のまま。

最初は戸惑っていたトモだったけどリンコさんの優しさに触れて心を開いていく。

リンコさんの周りにいる人たちがすごく優しい人たちですごくホッコリした。

マキオも心がすごく広くて、リンコさんと結婚してトモを引き取ることを考えたり・・・。

リンコさんのお母さんはトモにリンコを傷つけたら許さないよと啖呵を切ったり・・・。

リンコさんのお母さんが一番好き。リンコさんの良い理解者で子どもにも対等に話しかけるリンコ母。すごくカッコイイ女性だった。

リンコさんの職場の女の子や利用者のお年寄りの人たちもすごい素敵だった。

やっぱり優しい人ばかりではなく偏見を持った人も出てくる。

トモの同級生の母親が偏見のかたまり。

見た目で判断してトモに変な人と一緒に要るけど大丈夫なのかとか失礼なことを言いまくり…。

母親が出て行ったトモを心配しているんだろうけど差別がひどい・・・。

息子がまた同性愛に悩んでいてその息子を否定するようなこともしちゃうし・・・。

典型的な教育ママで自分が一番正しいと思っているようなそんな母親。

しかも、リンコさんとトモのことを児童相談所に連絡したっぽいし・・・。

トモの友達は母親に追い詰められて小学生なのに自殺未遂しちゃったり。

どうしようもない人物がもう一人。トモの母親。

1ヶ月以上もトモをほったらかしてフラフラしていたのにいきなり帰って来てトモにアパートに帰ってくるように言い、マキオ達がトモを引き取りたいと提案すると女じゃないリンコさんには子育ては無理だと暴言を吐く。

最終的にはトモは母親の元へ帰ることになっちゃって少しモヤモヤが残るラストだった。

どういう終わり方が正解なのか分からないけど、あのままトモはマキオとリンコさんの所で暮らしてて欲しかったなぁ。

生田斗真の演技が本当にすごかった。

確かに体系は男性なんだけど雰囲気が女性そのもの。

オネエ系とかではなく品が良くて母性本能があるすごくきれいな女性だった。

今回の映画を観て生田斗真ってすごい俳優なんだなってすごく思った。