【羊の木】サスペンスというよりホラーに近い
【作品情報】
ジャンル:サスペンス
監督:吉田大八
脚本:香川まさひと
製作国:日本
上映時間:126分
製作年度:2017年
【あらすじ】
刑期を終えた元受刑者を自治体が受け入れる新仮釈放制度により、閑散とした港町・魚深市に男女6人が移住してくる。市役所職員の月末一(錦戸亮)は彼らの受け入れ担当を命じられるが、移住者たちの過去を住民たちに知られてはならないという決まりがあった。やがて、全員に殺人歴がある犯罪者を受け入れた町と人々の日常に、少しずつ狂いが生じていき……。(シネマトゥデイより)
【感想】
6人の元受刑者が近くに引っ越してくるという…。
住民にはもちろん知らされないんだけど、こんな制度があったらめっちゃ怖いわ。
映画の演出だからだけど、6人の元受刑者が全員怪しく見えるというかこれから何か起こすぞみたいな雰囲気を纏っていてすごく不気味。
元受刑者が引っ越してくるって知らされないのも嫌だけど、知っていて住人と橋渡しをする市役所の職員になるのも嫌だなと思ってしまう。
元受刑者は
杉山勝志:釣り船屋。傷害致死。
太田理江子:介護士。夫とセックス中に勢い余って絞殺。殺人。
栗本清美:清掃員。酒乱でDVの彼氏を殺してしまう。殺人。
福元宏喜:理髪師。殺人で服役7年。
大野克美:クリーニング屋。元暴力団員。殺人。
宮腰一郎:宅配業者。因縁をつけられ逆に殺す。傷害致死。
杉山は血の気が多くて喧嘩っ早い。
太田は熟女の色気がムンムンで、介護施設で相手探し。
栗本は人見知りで他人とあまりコミュニケーションが取れず孤立している女性。
福元は気弱だけど、一度酒が入ると性格が一変し暴れ出す。
大野は寡黙だけど顔に傷があり、住民に嫌煙されるら、宮腰が一番謎。人懐っこそうに見えるけど感情が読めなくて一番不気味。
町の伝統的な祭り「のろろ祭り」が行われ元受刑者も参加するんだけど、この祭りがまた不気味。
白装束を着て町を練り歩くんだけど、一番ホラーなシーンだった。
祭りってだいたい楽しいものだと思うんだけど、こんな祭りは参加したくない…。
祭り後に殺人事件が起き平和な町がどんどんおかしな方向に…。
サスペンス映画というよりホラーテイストが強めでハラハラしながら見られる不気味な映画だった。